パンとコーヒーと蜂蜜

もそもそと打ち綴る
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あの子に、よろしく。

きのう宣言したので、さっそく今日の午後から本の整理をし始めた。

始めて2分で本を読みだしてしまい、今日はほとんど進まなかったと言っていい。…こうなることはわかってた…。

 

 

・ついつい読み込んでしまったのは「BRUTUS」の2011年4月15日号。糸井重里さんの特集号だ。

 

リンクではムック版になっていて、イトイさんの膝の上にブイヨンちゃん(糸井さんちの犬)が乗っている写真になっているけれど、わたしが持っているものの表紙では、横割りで二枚の写真が並んでいる。逆光の中で、ブイヨンちゃんを見る糸井さんの横顔と、糸井さんを見上げているブイヨンちゃんの横顔。

ブイヨンちゃん(って発音しにくい)は、今年の3月に亡くなっている(という言い方が、犬に対して正しいのかはわからないけれど、気持ちとしては、そういいたい)。

 

 

この糸井さんの特集号BRUTUSは、内容がぎゅぎゅぎゅーーーっと詰まっているので、とっても読みごたえがある。そのうえわたしが、個人的に超名作だと思っているゲーム・5本指に入る「MOTHER2」というゲームがあるんだけれど、そのMOTHERシリーズについてイトイさんとNintendoの前社長である故岩田聡さんが見開き2ページにわたって対談しているんだからもう、垂涎ものだ。読むしかない。しかも背景がMOTHER2や3風のドット絵になっているという凝りっぷり。

今調べて知ったんだけど、「雑誌大賞」なるものを受賞した一冊らしい。

どうりで。

 

 

・そうしてこの一冊をじっくりと読み込みつつ(断捨離はどうした。)、ブイヨンちゃんのことを考えていたら、突然にこれを思い出した「Say Hello!あの子によろしく」。読んでは読むという、本を整理するときにハマりがちなドツボに嬉々として飛び込んでしまった。

イトイさんの会社が運営している「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載で、ルーシーという犬が3匹の子犬を産み、育て、大きくなって他の家へ旅立つまでを、写真をメインにストーリー仕立てで追ったものだ。3匹のうちの1匹”ニコ”という犬が、のちのイトイさんちのブイヨンちゃんだ。

 

 

この「Say Hello!あの子によろしく」を見ていたら思わず大号泣してしまって、頭ぼーーーーーっとしてしまって整理も読書もできなくなってしまった。ざんねん。というわけで今日はあきらめました。

泣くと体力使うよね。

 

 

 

・今年の1月、実家で18年間生きた猫がしんだ。

中学2年生のとき、当時の親友の家からわたしが連れてきた子で、ザ・猫のイメージそのままにツンツンした猫だった。後年は病気がちで、一時ぼけたりもしていたけれど、最後は実家の家族全員がそろったタイミングで息を引き取ったらしい。わたしの誕生日の前日だった。

偶然かもしれないし、偶然じゃないかもしれない。いずれにしても、立派な死に方だなあ、とおもう。

 

 

わたしが最後に彼女に会ったのは、年始の挨拶に実家に行ったときだった。

それまで具合が悪くなるたびに「まだ死なないで。大好きだよ。元気になって」と半泣きで語り掛けていた。でも昨年末わたしに大きな心境の変化があって、最後に会ったときは、変な言い方になってしまうけれど腹が座ったような気持ちになっていた。

 

 

「今まで死なないでって、たくさん言ってごめんね。わたしはもう大丈夫だから、その時がきたら、自由にいきなね」苦しくないように、という祈りを添えてそう言った。「まるでわたしが妹みたいだったね」と。そしてたくさん撫でたあと、「またね!」と言ったら、私の方を見上げてしっぽをパタンと一回振ってくれた。

 

 

しんでしまったあと、亡骸の前で大泣きしながらたくさんのことを思い出した。

連れてきた日に自転車の前かごでわたしを見上げて鳴いていたあの子。実家のソファで駆けずり回って遊ぶあの子。わたしが泣いていると様子を見に来たあの子。だれかが咳やくしゃみをすると何故か「みゃー」と鳴いたあの子。犬と、あの子と、わたしと3匹(?)でただぼーっと一緒に過ごした静かで満ち足りたたくさんの時間。わたしが実家を出る日には、今までに一度もそんなことをしたことがなかったのに、わたしの布団のうえでずっと一緒に寝ていたあの子。

 

 

…じゅうぶんに長生きしてくれたこともあってか、さみしさよりも「立派だったなあ!」という気持ちのほうが勝る。それに、悲しみたい気持ちよりも、旅立ちをしっかりと後押しする様に見送りたい、どんどん自由になってほしい、という気持ちのほうが格段に大きい。

人が死んだら、それまでに飼っていた猫や犬が迎えにきてくれるらしいという話を聞いた。

あの子たちが「よくやったじゃーん」と迎えに来てくれるように、しっかりと生き切ろう、とおもった。

 

 

 

 

 

 

・連載当時に「Say Hello!あの子によろしく」をまとめ読みした時も泣いた。あたりまえのように愛情いっぱいですくすく育つ子犬たちの様子や、お母さん犬ルーシーの多彩な表情や、その環境をしっかりささえているだろう画面に出てこない「人間」の人たちの愛情が、画面を通して伝わってきた。愛情をぎゅぎゅぎゅーっと濃縮してはじけさせ、時には辛くなって休んだりもしながら、いつも子供を見ているルーシーが、「育つ」「育てる」「つなぐ」ことの「コレだよね」という感じを、鋭くキツくではなくやさしく自然に見せてくれた。

 

ルーシーも、”ニコ”、もといブイヨンも、もうこの世にいない。

そう思うと、当時に読んだときよりももっと、いろんな思いがあふれてきて、それはとても、言葉にできそうにない。涙にしかできなかった、という感じだった。

 

 

 

・「あの子によろしく!」の前に読んだ、冒頭にあげたイトイさんと岩田さんの対談の中で今日一番印象に残ったのはこの部分だった。

 

 

岩田 なぜお父さんは、主人公と電話でつながっているのか。携帯電話のない時代ですからね。

 

―パパはいつも、冒険する主人公を遠くから見ている

 

糸井 そういうことだよね(笑)。

 

岩田 あと「2時間パパ」ですよ。

 

糸井 そうそう、それがあった。

 

―ゲームのプレーが2時間を超えると、パパから電話がかかってくるんですよね。「そろそろ休んだらどうか」って。

 

岩田 そういう仕様を入れるって聞いた時、私は仰天したんです。「何を考えてるんだ」って。だってせっかくゲームに夢中になってる人に「休んだらどうか」って。

 

(中略)

 

―「MOTHER」は、タイトルが示すように、親から子への視線がずっと感じられるように思います。

 

岩田 「2時間パパ」も含めて、子供たちへのメッセージが。

 

糸井 うん。保護者からのものだよね。手も口も出さずに、遠くから、ただ見ている。それはある意味で、親の理想の姿だと思う。

 

 

まだ、うまくまとめられないのだけれど、

最近、自分がこれからどうしていくかを考えたり試したり想像したりウニャウニャしている中で、「育つ・育てる」ことについて胸&頭にあったつかえが涙と一緒にとれた。そんな日だった。

 

 

 

 

↑断捨離ってことばが、なんとなくキツくて好きになれないんだよなあ…って考えてたら謎のキャラ生まれた。ダン・シャリー。きれいなジャイアン的ホラー感がある。。。

 

 

 

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